一問一答

「農業・漁業の振興」「大人の発達障害」
「呉らしさを生かした教育」について質問しました。

農業・漁業の振興のために、提案していきます!

国は、「農地を集積・集約化し、農作業の効率化と生産コストの提言を図る」としています。
しかし呉は段々畑が多いため、農地の集積が困難です。耕作放棄地を減らし農地を最大限に活用するため、二毛作を含め、農地の高度化を推し進めます。
呉では、カキ・タチウオ・ちりめん・キャベツなど、地元特産品のブランド化事業を展開中。
流通力強化のために、産業部内に販路拡大グループも新設しました。近年注目されている「呉海自カレー」などを題材に、さらなる呉ブランドの育成と6次産業化を提案していきます。
漁業資産の維持や生産性向上のためには、水環境の保全が必要不可欠です。
加えて、忘れてはならないのが森林保全です。栄養分を含んだ豊かな土壌から良質な水が海に届くことで、豊かな漁場が創出されます。漁場の整備とともに、森林整備を支援することで、呉市の漁業を活性化します。
農水産業の担い手不足は深刻です。
呉市では新規就労希望者のための体験実習や研修、就業時に必要な資金の支援など、技術面や金銭面でのサポートを実施。農水産業を活用し、他の事業に効果をもたらす担い手の創出も模索していきます。

発達障害者への支援は、待ったなしの状況です!

大人の発達障害が全国で問題視されていますが、理解と支援体制が整っていません。
各種団体が広報啓発事業を展開していますが、行政の主導による、さらなる啓発活動が必要です。
障害福祉を担当している各種部署の職員は、発達障害の特性を理解すべきです。
理解するための研修、さらに理解を深めるための現場研修を進めていただけるよう、提案していきます。また発達障害があるからと拒絶するのではなく、自然に受け入れられる人の育成をめざしたいものです。
発達障害は薬では治療できないため、指導・療育してくれる医師や療育士が必要です。
しかし呉市は態勢が整っていないこともあり、呉市内で療育が受けられる病院や施設はありません。呉市単独で対応できることではありませんが、専門医や療育士を増やし、診断から療育までが行えるバックアップ体制を整備します。
呉市の企業に就職した障害者の人数は、2015年度で164件。障害者の就労率は30%程度で、法定雇用率の達成企業は47.3%です。ハローワークなどと連携し、障害者の特性を考慮した雇用についての周知を図るべきだと考えています。

子どもたちの郷土愛を育む教育を実現します

学校教育を取り巻く環境は、大きく変わりつつあります。
呉市では小中一貫教育を進め「夢を持ち、夢を語り、志を抱く教育活動」を推進しています。応用力を育てる授業の創造と、学力の低い児童生徒を対象とした個別指導の充実が求められています。
郷土の文化に触れることで、地域の一員としての自覚と誇りを持たせる教育を進めます。
呉市では新たに「ふるさと子ども夢実現事業」と「ものづくり体験事業」を実施。これからも、郷土を愛する子どもたちの育成に取り組みます。

「個性ある中核市に向けての取り組み」「人口減少時代のまちづくり」
「グリーンピアせとうちの今後」について質問しました。

呉市を、個性のある元気な中核市にしましょう

2016年4月に中核市に移行し、市民や近隣市町への行政責任は、より重くなったとおもいます。呉市は今後人口減少・少子高齢化という大きな壁を乗り越えなければなりません。
他の中核市では、老年人口が15〜25%の割合で増加しています。他の中核市に比べると、呉市の高齢者増加率は緩やかです。しかし生産年齢人口の減少率は11%。他の中核市では減少率が2〜7%ですから、現役世代の減少率は深刻です。老年人口の増加率が低いため、生産年齢人口が増加すれば、他の都市より元気になる可能性があります。
「一度出て行ったきり帰ってこなかった若者を呼び戻す工夫をする」「子育て世代を支援することで出生率を上げる」「子育てをしながら働く若い世代を呼び込む」「無病息災で天寿を全うする高齢者を増やす」「来訪・滞在・短期定住者を増やす」という五つの方法で、人口増加に取り組みます。
これからは、地域で消費するものを地域内で生産する「地消地産」の時代です。呉でお金を使い、そのお金が呉で流通することが、個性ある中核市につながります。

これまでと同じように生活できる、持続ある呉市をめざします

呉市では都市計画マスタープランとして、コンパクトシティの形成に向けた立地適正化計画と、地域公共交通網形成計画の策定に着手しています。
呉市は地域ごとに生活圏が存在しているため、各地区でこれまで通りの生活を持続できるまちづくりが必要です。
現在の計画は、島しょ部が切り捨てられた感が否めません。人口減少が著しい島しょ部は、農漁村部や観光地を有する、呉市にとっても重要な地域です。公共交通網を基本とするネットワークの構築など、住み続けられる暮らしやすいまちづくりを求めて行きます。
病院への受診や店舗での買い物など、日常的な生活サービスを受けられなくなるのではと、不安を抱える市民が増えています。これからの「まちづくり」の方針を示し、「これまでと同じように生活できる」という安心感を、示してほしいものです。

グリーンピアせとうちは、安浦町の宝です

グリーンピアせとうちは、瀬戸内海でも有数の自然海岸がある、呉市が誇るリゾート地です。しかし現在管理運営方法などは未定となっており、敷地の一部を売却する案もあると聞いています。グリーンピアせとうちを、呉市沖の無人島のようにしてほしくありません。グリーンピアせとうちの敷地内に、産業廃棄物最終処分場、または類似する施設を建設することは反対です。自然と施設が一体化した、呉市が誇れる施設にしていただきたいと思っています。
世の中には、改革することが良いことだという風潮があります。
しかし、継続すべきことと改めるべきことを精査することも、必要だと考えます。官には官の責任があり、民には民の役割があることを踏まえ、公平な行政執行を期待します。